-2030年までにいくつかの世界の課題問題をZEROにする-

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2018/05/01

[REPORT]2018年4月25日世界マラリアデーイベント企画「 ZEROマラリア2030キャンペーン2018 狂言「蚊相撲」と日本のマラリア」

2分にひとりの子どもが、マラリアで命を落とす。
三大感染症のひとつマラリアにかかる人は年間2億人以上。
毎年45万人近くが命を落とす病気は、2030年までに達成すべき17の国際指標からなる「持続可能な開発目標(SDGs)」達成の阻害要因のひとつでもあります。

そのマラリアはかつて日本に「瘧(おこり)」と言われ、世界最古の長編恋愛小説「源氏物語」に登場し、平清盛の死因ともいわれるなど、私たちの日常に当たり前に存在していました。

「ZEROマラリア2030キャンペーン」では、4月25日の「世界マラリアデー」に世界最古の蚊を題材にしたエンターテインメント「狂言」を通じて、日本の蚊が運ぶ病気の歴史、そして制圧した歴史を持つ日本が、アジアの「ゼロマラリア」達成のために何ができるか考えるきっかけを作ろうと、上智大学の共催でイベントを開催しました。

開場前には活動の趣旨にご賛同いただいた、能楽師の大蔵基誠さんの演出で、構内でドラム演奏を交えたメッセージを授業終わりの学生さんへアピール、4月25日が世界マラリアデーであることを訴える新しい取り組みも。この取り組みはイベント本番の狂言の上演前後にも取り入れられ、3人の役者さんによる狂言の解説や演目「蚊相撲」を踏まえたコントは、狂言を見る機会の少ない方でもわかりやすく、また予想外の演出と、大好評となりました!

会場には約260名が参加、学生はもちろん、国際機関、NGO、JICA、研究者、民間企業などマルチセクターがあつまり、エンターテインメントを通じた蚊と蚊が媒介する病気を知るだけではなく、日本が何ができるのか、世界が何を期待しているのか、意見交換を行いました。また、当日はイベントに後援をいただいたワイズメンズクラブ国際協会東日本区・西日本区様より総勢26人もの方がボランティアとして参集していただき、設営や資料配布、受付や誘導、イベント終了後の片付けもサポートいただきました!

最初のマラリアの概論は、狩野繁之(MNMJ 理事)によるマラリアのわかりやすい解説と日本の文学でいかにマラリアが取り上げられたか、会場の笑いを誘いながらのセッションに。続けて行われた第五回ゼロマラリア賞の表彰で壇上に上がられた、落語家の桂歌助さんへの「マラリアとかけてなんと解く?」とも問いかけるなど、狂言の上演前の会場を大きく湧かせていただきました。
(歌助師匠の回答は、加賀帰省中[蚊が寄生中]。会場が唸りました!)

後半のセッションでは石田一郎(朝日新聞社)氏をモデレーターに迎え、武井弥生(上智大学准教授)先生からは現場でのマラリア患者の現状、近藤哲生(UNDP駐日代表)氏からはSDGsを踏まえたマラリアへの取り組みと日本政府による研究開発への拠出、そして民間企業の可能性について言及いただきました。また柏倉美保子(ゲイツ財団日本代表)氏からはグローバルな視点から、保健への拠出の各国比較と日本の拠出の低さ、資金拡大によるゼロマラリア達成の可能性など、日本への期待が述べられました。

会場外でのパネル展示など、沢山の試みが行われた本イベントは、打ち切るほどの活発なフロアから質問も飛び出るなど、盛況のうちに終了、最後に司会から受付時に配ったZEROマラリア2030キャンペーンのピンバッチとオレンジを身につけてゼロマラリアを呼びかけるSNSの取り組みを紹介、参加者へマラリアへの継続的な関心を呼びかけました。

ZEROマラリア2030キャンペーンでは継続してアジアでのゼロマラリアのために取り組んでいきます。

#zero2030 #zeromalaria #sdgs #malarianomorejapan

★☆――イベント概要――☆★

◆日時:2018年4月25日(水)17:30~19:20(開場:17:00)

◆主催:ZEROマラリア2030キャンペーン(事務局:認定NPO法人Malaria No More Japan)

◆共催:上智大学

◆後援:朝日新聞社/株式会社電通/UNICEF東京事務所/UNDP駐日代表事務所/ワイズメンズクラブ国際協会東日本区・西日本区

◆会場:上智大学 四谷キャンパス2号館17階 国際会議場

◆出演者・登壇者:(アイウエオ順、敬称略)
植木安弘 (上智大学 国際協力人材育成センター所長、総合グローバル学部教授)
大藏基誠(能楽師狂言方)
狩野繁之(国立研究開発法人国立国際医療研究センター研究所 熱帯医学・マラリア研究部長/Malaria No More Japan理事)
柏倉美保子(ビル&メリンダ ゲイツ財団 日本代表)
近藤哲生(国連開発計画(UNDP)駐日代表)
武井弥生(上智大学総合人間科学部看護学科准教授)
石田一郎(朝日新聞社マーケティング本部長)
西本麗 (住友化学株式会社代表取締役 兼 専務執行役員/ RBM Partnership to End Malaria理事/ グローバルファンド日本委員会アドバイザリーボードメンバー/ Malaria No More Japan理事)

◆プログラム
16:45-16:55 建物外の構内で大蔵基
17:00 開場、受付開始
17:30 開演 司会進行 長島美紀(Malaria No More Japan理事)
共催者挨拶:
植木安弘(上智大学 国際協力人材育成センター所長、総合グローバル学部教授)
17:37 マラリアの概要紹介と日本におけるマラリアの歴史
狩野繁之(国立国際医療研究センター研究所 熱帯医学・マラリア研究部長)
17:45 ゼロマラリア賞2018表彰 受賞者:桂歌助(落語家)
17:56 狂言 大藏基誠「蚊相撲」
18:33 トークセッション「ゼロマラリア達成のための日本社会の役割」
スピーカー:
柏倉美保子(ビル&メリンダ ゲイツ財団 日本代表)
近藤哲生(国連開発計画(UNDP)駐日代表)
武井弥生(上智大学総合人間科学部看護学科准教授)
モデレーター:石田一郎(朝日新聞社マーケティング本部長)
19:00 フロアーからの質疑応答
19:16 主催者より閉会挨拶
西本麗(住友化学株式会社代表取締役 兼 専務執行役員)
19:20 終了

★☆――狂言「蚊相撲」とは――☆★

狂言の曲名。大名狂言。
相撲が武士のたしなみであり、社交に欠かせなかった時代、大名(シテ)は相撲取りを抱えようと、太郎冠者に命じて街道から相撲自慢を連れてこさせる。さっそく腕試しと相撲に及ぶが、大名は相手に触るか触らないかのうちに目をまわして倒れてしまう。相撲取りの出身地が江州守山、蚊の名所と聞いて蚊の精(嘘吹の面を使用)だと気づき、行司の太郎冠者に扇であおがせ、風にふらふらする蚊の精を打ち負かす。
相撲は、農耕神事からおこり、宮廷儀式の時代を経て、中世に入り尚武の手段となり、やがて大衆娯楽の側面をもつようになるが、その過渡期の断面を愉快に描く。

★☆――出演・登壇者略歴――☆★

◆大藏基誠(おおくらもとなり)
能楽師狂言方・奈良観光大使

狂言の舞台を中心に現代劇や映画などでも幅広く活動する若手能楽師。
狂言方の2大流派の一つ「大藏流」宗家25世大蔵彌右衛門の次男。祖父である24世大蔵彌右衛門と父に師事。
4歳8ヶ月で「以呂波」にて初舞台を踏み、今日まで日々研鑽を積み続ける。
伝統を重んじながら狂言の普及活動を精力的に行いつつも、柔軟な姿勢と発想で、その活動の幅は狂言だけに囚われず「伝統文化と様々なジャンルとのコラボレーション」をも図り、日々、日本の文化の新境地を開拓している。
http://www.motonari.jp

◆狩野繁之(かのうしげゆき)
国立研究開発法人国立国際医療研究センター研究所熱帯医学・マラリア研究部 部長、医学博士/Malaria No More Japan理事
専門は熱帯医学・寄生虫学。JICA、WHO、Global Fund、APLMAなどの国際的なマラリア対策支援活動に長く係わり、わが国の国際保健医療政策で成果をあげている。
日本熱帯医学会理事長、日本国際保健医療学会理事、日本渡航医学会理事、日本寄生虫学会理事、日本臨床寄生虫学会理事/事務局長、日本感染症学会評議員、世界熱帯医学者連盟拡大理事、他。

◆柏倉 美保子(かしわくらみほこ)◆
ビル&メリンダ・ゲイツ財団 日本代表
慶應義塾大学総合政策学部卒業、ケンブリッジ大学 ジャッジ・ビジネススクール 経営学修士(MBA)、グローバル・リーダーシップ・フェロー。金融、責任投資業界で勤務後、2013年から世界経済フォーラム日本事務所初の職員として地域戦略担当。
2016年のG7伊勢志摩サミットのG7保健閣僚会合では、CEPI(感染症流行対策イノベーション連合)を紹介するマルチ・ステークホルダー会合を運営。2017年7月より現職。政府、民間、アカデミア、市民団体と協力関係の構築に努めながら、日本から途上国が抱える課題へのソリューションを最大限増やし、国際協力や途上国の人々が抱える健康面での課題に関して、日本国内の課題意識を高めていく役割を担っている。

◆近藤哲生(こんどうてつお)◆
国連開発計画(UNDP)駐日代表
東京都立大学(現首都大学東京)卒。米国ジョーンズ国際大学で開発学修士号取得。
1981年外務省に入省し、フランス、ザイール(現コンゴ民主共和国)、海洋法本部、国連代表部などで勤務。2001年にUNDP 本部に出向し、マーク・マロック・ブラウン総裁(当時)特別顧問、国連世銀イラク支援信託基金ドナー委員会事務局長を務めた。2005年に外務省を退職し、UNDP バンコク地域本部スマトラ沖津波被害復興支援上級顧問、国連東チモール派遣団人道支援調整官を経て、2007年にUNDPコソボ事務所副代表、2010年UNDPチャド事務所長に就任。2014年1月より現職。東京大学大学院非常勤講師(国際保健政策学)、長崎大学客員教授。

◆武井弥生(たけいやよい)◆
上智大学総合人間科学部看護学科准教授。
北大医学部卒。東京女子医大で内科研修。リバプール熱帯医学校でDTMH(熱帯医学公衆衛生ディプロマ)・MTPae(熱帯小児学修士)取得。エチオピア、東チモール、タンザニア、ハイチなどで勤務後2011年から上智大学総合人間科学部看護学科国際看護担当。2013年から北ウガンダのうなづき症候群の調査支援に関わる。

◆石田一郎(いしだいちろう)
朝日新聞マーケティング本部長。
朝日新聞社のSDGs推進プロジェクトのまとめ役を務めている。国連グローバルコンパクトネットワークジャパン:SDGsタスクフォースのメンバーの一人。

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